← LOG

PYTHON2026.02.01

RPAリーダーがPython/AIエージェント開発に舵を切ると決めた理由と環境構築の全記録

#python#rpa#cursor#ai

はじめに

きっかけは、いまの現場でUiPathのライセンス料が高額なため、Power Automate Desktop(PAD)への変更が検討され始めたことでした。

わたしはRPA開発者として、最初の1年は開発者、2年目で開発リーダーに抜擢され、いまにいたっています。

以前から、自宅でPythonやStreamlitを使ったAI利用、データスクレイピング、ブラウザ操作などをプライベートで開発していました。

1年ほど前からはVS Code+GitHub CopilotでPythonを組み始め、ここ最近は「AIのコードの質が上がっている」「PythonでもHTML構造をRPAのように比較的簡単に取得できる」と感じていました。

そのため、UiPathからPythonに移行したほうがよいのでは、と考えていたところでした。

そこで、前述のUiPathからPADへの話が出たとき、「RPAから別のRPAに乗り換えるより、Pythonで管理・構築していったほうが、これからのAI時代に対応できるのでは」と考え、UiPathからPythonベースの自動化へ舵を切ると決めました。

本記事では、その理由と、現在の開発環境(スタック)をまとめます。同じように「RPAからPythonへ」を検討している方の参考になれば幸いです。


なぜ舵を切ると決めたか

主に次の7つの理由から、Pythonベースの自動化に移行する判断をしました。

1. 保守性の課題

UiPathではシナリオがスパゲッティ化しやすく、追うのに時間がかかります。スパゲッティ化とは、制御の流れが複雑に入り組み、「この処理の次はどこに飛ぶのか」を追いにくくなった状態のことです。結果としてメンテナンス負荷が高く、長期的に持たせることが難しいと感じました。

2. 言語・AIの観点

Pythonは世界中で使われており、AI(Copilot や Cursor など)にとって学習データがUiPathよりはるかに多いです。そのため、AIの補助を受けながら自動化シナリオを組むうえで、Pythonのほうが有利だと判断しました。

3. コスト

UiPath・WinActorは実行ライセンス・開発ライセンスともに高額です。Pythonであれば、開発は VS Code + GitHub CopilotCursorClaude Code などのAI開発エディタで足り、RPAライセンスと比べて非常に安価です。実行ライセンス代は無料です。

4. 企業資産として

UiPathやWinActorで書いたシナリオは、必ずRPAベンダーのアプリが必要になり、企業の真の資産にはなりにくいです。Pythonであれば企業の資産として残り、今後AIが発達していくうえでも組み込みやすいと判断しました。

5. 実務経験からの判断

RPA開発リーダーとして6年やってきましたが、実際に使う機能は意外と限られていました。UiPathには豊富なライブラリがありますが、Pythonでも同様のことは実現できると実感しています。

6. 開発のハードル

RPAの強みは「GUIで簡単に作れる」ことですが、VS Code・GitHub Copilot・Cursorなどの登場で、コードを書く開発のハードルはRPA並みに下がったと感じています。また、Pythonには PlaywrightSelenium のように、ブラウザのHTML構造を取得してクリック・入力といったGUI操作を自動化できるライブラリがあり、RPAでやっていた「画面上の要素を指定して操作する」というやり方と同等のことがコードで実現できます。

7. バージョン管理・スケール・AI/LLM統合


現在の開発スタック

現在の開発環境は以下のとおりです。

カテゴリツール・環境
PCASUS Gaming V16
エディタ・AIVSCode + GitHub Copilot から Cursor に切り替え。Claude Code(導入準備中)と併用予定。
メモ・執筆Obsidian(メモ・下書き)、Zenn CLI(記事管理)
開発支援Google Antigravity(導入済)
ローカルLLMOllama(レシート検証などでは llama3.2-vision 等を使用)
動画Remotion(Reactで動画作成、YouTube用に準備中)

コードは Git / GitHub で管理し、Zenn の記事は GitHub 連携で公開する運用にしています。


今後の予定

はじめにで述べた「Pythonで管理・構築していく」を具体化するため、最低限つぎのことを進めます。

実際に進めていく中で予定が変わった場合は、この記事も随時更新していく予定です。


おわりに

「RPAからPythonへ」は、保守性・コスト・AI活用・企業資産の観点から、自分にとって合理的な選択でした。同じ境遇の方の一助になれば幸いです。Zenn では引き続き、環境構築や検証の記録を書いていきますので、よろしければフォローやフィードバックをいただけると励みになります。

Zennでも読む ← LOGに戻る